教師

【クラス替え】事前の希望や要望はできる!?クラス替えの要望への対応と、クラス替えをするときの決め方を紹介します!

やっぱち

学生のころのクラス発表と言えば、楽しみ半分不安半分だったなー。

仲のいい友達や好きなあの子と同じクラスになれるか。

反対に苦手なあの子と同じクラスにならないか…

みなみ先生

クラス替えと言えば、1年の命運を握っていると言ってもいいほどの重大イベントだもんね。

学生にとっては重大イベントであるクラス替え。この記事ではそんなクラス替えに対する事前の要望への対応とクラス替えの方法を紹介します。

・クラス替えで要望したい!要望した場合どんな対応をされるのか知りたい

・クラス替えの方法を知りたい

そんな方向けの記事です。

☆この記事を読むとわかること

①クラス替えの要望への対応

②クラス替えの方法

クラス替えの要望について

意外と知られていないかも知れませんが、クラス替えへの要望はできます!

ただし、要望はできても要望が必ず通るわけではありません。

教師も時間をかけて、じっくり考え相談してクラス替えを行っています。

その中で他に優先しなければいけないことがあり、要望を通せないこともあります。

いろいろな事情があるので、要望が通らなくても苦情を言うのはやめてくださいね☆

以下クラス替えの要望に対して詳しく説明していきます。

クラス替えのタイミングと要望のタイミング

初めにクラス替えのタイミングですが、クラス替えが行われるのは

3月中旬~下旬

です。

要望のタイミングとして多いのは、2学期の保護者面談です。

もしそのタイミングを逃してしまった場合は3月の中旬までには要望するとよいでしょう。

クラス替えの要望への対応

クラス替えに対して要望されたことは、クラス編成会議の際に考慮するという対応を取ります。

考慮した結果、要望が通ることもあれば通せないこともあります。

〇通りやすい要望

oちがうクラスにしてほしい場合

・トラブル、いじめ、言いなりなどで人間関係が心配

いろいろな子とトラブルを起こす子が対象の場合、その子とクラスを離さなければいけない子が多くなりすぎて、やむを得ず同じクラスになることもあります

・保護者間でトラブルがある

o同じクラスにしてほしい場合

・仲の良い子が少なく、特定の子が一緒のクラスにいないと心配

・不登校傾向があるが、特定の子と一緒なら登校できる場合

〇通りにくい要望

・〇〇さんと△△さんと□□さんと▽▽さんと…など多くの子がかかわる

・他にも友達は多いが、特に仲が良い子と同じクラスにしてほしい

・現在はトラブルがないが、何年も前にトラブルがあった

例をいくつか挙げましたが、ここに挙げた以外にもいろいろ事情はあると思います。

教師側も人間関係などが心配な子はもちろん配慮しますが、気になることや不安なことがあったら要望してみるといいかも知れません。

クラス替えの方法

ここからは、クラス替えの方法について紹介します。

新しいクラスは以下の優先順位を基に、その年の担任教師が次の年のクラスを決めていきます。

クラス決めの参考事項

①学力 ②人間関係(保護者間含む) ③リーダー性 ④運動能力、ピアノ演奏

学力で分ける

まずは学力で生徒をおおむね振り分けます。

テストの点数や通知表の成績を基に男女別に順位を付け、以下のように機械的に分けていきます。

学力で最初に分ける一番大きな理由は授業を成立させるためです。

例えば数学の授業。30人のクラスで、問題を解くために個別支援をしなければいけない生徒が25人もいたら教え切るのは不可能ですよね。

また、近年言われているアクティブラーニングなどで生徒が主体的な授業を行う場合には、引っ張れる生徒が必要になるため勉強が得意な子が極端に少ないクラスがあったら成り立ちません。

そのため、最初に学力で機械的に振り分けをします。

人間関係(保護者間含む)について

学力での振り分けが終わったら、人間関係を確認していきます。

・一緒にするとトラブルが多いから離す

・一緒になると悪さをするから離す

・保護者間で過去にトラブルになったから離す

・友人が一人しかいないから同じにする

など人間関係や過去のトラブルを考えながら調整していきます。

要望があった場合には、ここで加味することが多いです。

リーダー性について

次はリーダー性を確認していきます。

学級委員を務めることができる生徒や、普段の生活や行事でクラスメイトに声掛けをしたり引っ張ったりできる生徒が各学級にいるか確認し、調整します。

経験上、強い前向きなリーダーがいるクラスは普段の生活でも行事でも前向きに進むことが多いため、何気に大切な作業となります。

また、学級委員を決めるときに

みなみ先生

ふさわしい生徒がいないし、立候補もありません…

と担任が頭を抱えることを防ぐこともできます。

ここまで確認したらいよいよ最終段階です。

運動能力、ピアノ演奏について

最後は運動能力やピアノ演奏者の確認をします。

基本的にはどちらも学校行事のためです。

体育祭のために運動能力を確認します。しかし、ここまでクラス編成会議をしてきた疲労感と、上記の3つに比べて重要度が低いため割となあなあになることもあります。

運動能力が高い生徒は人間関係のトラブルが多かったり、リーダー性が高かったりする生徒が多い傾向が強いため、一人動かすと今までの作業をくつがえすほど大幅な入れ替えを必要とされることがあります。

そこで、

みなみ先生

まあリレー選手がいればいいよね。年に1回のことだし。

という感じでさらっと進むこともあります。

ピアノ演奏者は、合唱コンクールのために各学級に配置します。

読者の皆様の中にも、合唱コンクールが青春の思い出になっている方も多いと思います。

そんな青春の大切な1ページとなる合唱コンクールで

みなみ先生

うちのクラスはピアノの演奏者がいない( ;∀;)

なんてことになったら大変ですよね。

なのでピアノを弾くことができる子を各学級に配置します。

まとめ

クラス替えでの要望をすることはできます。

その要望が通るか通らないかは要望の内容や、そのときの学年の事情により異なります。

クラス替えの決め方もお伝えしました。

新しいクラスは以下のことを参考にして決めていきます。

クラス決めの参考事項

①学力 ②人間関係(保護者間含む) ③リーダー性 ④運動能力、ピアノ演奏

学生にとって重大イベントであるクラス替えにおいて、その年のクラスがどのように決められているのか興味がある人の参考になれば幸いです。

新年度の皆様のクラスがよりよいものになることをお祈りして終わります!