【少年野球・中学生野球指導者向け】浅いフライでもタッチアップできる!?ディレードタッチアップ。足で点を取るための野球の作戦を紹介します!
なんとか点を取りたいワンアウト3塁の場面…
「内野ゴロでも犠牲フライでもせめて一点を…」祈るも打球は浅い外野フライ。
通常なら浅い外野フライだった時点でその場面での得点をあきらめてしまうところですが、この記事で紹介する「ディレードタッチアップ」を知っていれば得点することができるかも知れません。
ぜひこの記事を読んでディレードタッチアップを覚えてください。
①ディレードタッチアップの動き
②成功するためのポイント
③ディレードタッチアップの成功パターンと失敗パターン
動きの説明
【前提条件】ノーアウト、ワンアウトで打球が浅い外野フライ。
①ランナーはタッチアップに備えるためにベースに戻って捕球を待つ。
通常の動きだとこのケースは落球に備えてのハーフウェイになりますが、ディレードタッチアップを狙うときにはベースに戻ってタッチアップに備えます。
②外野手が捕球したら、ギャロップで大きなリードをとる。
外野手がタッチアップに備えた送球をしてきたら成功できない作戦です。
タッチアップをあきらめたと思わせるために、ギャロップでリードをとります。
このあとホームに向かって走るので、ギャロップでなるべく大きくリードをとる必要があります。
③タッチアップはないと思った外野手が内野手に送球した瞬間にホームを狙う
この作戦は、外野手から返球を受けた内野手によるホームへの送球との競争になることがほとんどです。
ショートとセカンドを比較すると、ほとんどのチームでショートの方が送球能力が高い選手が守っているはずです。
そのため、ライトフライやセンターから右寄りのセンターフライなど、外野手からの送球をセカンドが受けることになる打球の方が成功率が高くなります。
成功するためのポイント
上述してありますが、この作戦は外野手がタッチアップに備えた送球をしてきたら成功できない作戦です。
そのため、いかにタッチアップをあきらめたかのように見せることができるかということがとても大切なポイントです。
そこで、タッチアップをあきらめたかのように見せるためのポイントを紹介します。
oランナー
・外野手が捕球するまで、ベース上では棒立ちで待つ
レベルの高い外野手だと、余裕があるフライではランナーの動きを確認することもあります。
腰を落として低く構えていると、「タッチアップがある」と思われてしまうかも知れません。
「走る気がない」と思わせるような棒立ちで待ちましょう。
oベンチ
・タッチアップをあきらめた声掛けをする
指導者が「浅い!無理だ!」など、大きな声を出すことでチームとしてもタッチアップをあきらめたかのように相手に思わせます。
ただ、ランナーも本当にあきらめてしまう可能性があるため、「パターンA」など何でもいいので合言葉を決めておくとよいです。
「浅い!!タッチアップは無理だ!パターンA!」などの声掛けをすることでランナーにはディレードタッチアップをねらうよう指示が伝わりやすくなります。
ディレードタッチアップの成功パターンと失敗パターン
〇成功パターン
①.外野手→内野手→捕手と送球され、タッチされるよりもホームインの方が早かった。
②.内野手→捕手の送球が暴投となる。
以上の2つです。
相手チームはまさかホームを狙ってくるとは思っていないので、焦って暴投をしてパターン②になることもよくありました。
〇失敗パターン
①外野手→内野手→捕手と送球され、タッチアウトになる。
②ホームへのダイレクトスローや、カットマンへの強い送球など相手外野手が通常のタッチアップに備えた動きをする。※
※②のパターンではそもそも実行することができないので、タッチアウトにはなりませんが得点もできません。
まとめ
試合経験が少なかったり、運動能力が高くなかったりする少年野球や中学野球では、守備側の虚をつく作戦が得点につながることがよくあります。
いろいろな作戦を知っていることで試合を有利に進めることができます。
また、作戦を知っていることは相手チームが同じことをしてきたときに防ぐことにもつながります。
多くの動きを覚えて、試合を有利に進められるようにしましょう。
他にはこんな作戦もあります。
・【成功率5割超え】1・3塁から足をからめた作戦で点を取ろう
・【成功率10割!!】左ピッチャー限定、ツーアウト1・3塁からホームスチールで点を取ろう!